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2006年4月21日 (金)

機関砲のまとであります。

以前、ミサイルのまとを空対空、空対艦とご紹介しま
したが、今回は機関砲のまとについて書いてみます。

空対空機関砲射撃訓練には、以前はダートターゲット
と言われるものを使用していました。これはアルミで
できた大きな矢じりのようなターゲットを曳航するもの
です。回収はできないので、着陸前に曳航索を切断
して、ターゲットを地上へ落とします。
射撃機は各自の機関砲の弾頭にペンキが塗ってあり、
ターゲットにその色のペンキが付着したかどうかで
各機の命中を判定します。
このやり方だと、射撃の際に命中の判定ができない
ので、ダートターゲット内に石灰を詰めて命中時に
白煙がでるように工夫していたりしたそうです。

Ap33

Dart Aerial Gunnery Target(National Museum of the USAFより)


近年は、ダートターゲットに代わってAGTSと呼ばれる
機材を使用しています。
AGTSはAerial Gunnery Target Systemの略で、フォア
ボディと呼ばれる曳航体とトウセットと呼ばれる曳航装置
ビジュアルオーギュメンターと呼ばれる吹流し、コクピット
コントロール・パネルから構成されます。
フォアボディはリリースされると3GHz帯のパルス波を後方
へ発信し、長さ30ft程度の円錐形のスコアリングゾーンを
形成します。

射撃機はフォアボディに付属する吹流しを目標に射撃
します。発射された機関砲弾がフォアボディ後方の
スコアリングゾーンへ入ると、フォアボディはそのドップラー
波を検知して命中弾としてカウントします。
カウントされるとその数をフォアボディから、トウセットを
介して機体へ送信します。
そのため、有効弾をリアルタイムで確認できるようになり
訓練効率が大幅に向上しました。

Agts36lg

AGTS36(Meggit Defence Systemのwebより)


訓練が終了したら、フォアボディをラムエアタービンにより
曳航索を巻き上げて回収します。もし、フォアボディが
被弾して損傷が大きい場合は、曳航索を切断して
フォアボディを投棄します。

フォアボディは高価なものなので、フォアボディにいかに
当てずに有効弾をカウントさせるかで、錬度が分かる
そうです。

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2006年4月15日 (土)

近接信管であります。

空対空ミサイルの信管と言えば近接信管、よくVT信管
とも言われます。

近接信管は電波式と光学式がありますが、ポピュラー
なのは電波式信管です。
電波式近接信管はご存知のように太平洋戦争中に米国
によって実用化されたものです。
原理は信管から連続波(CW)を発信し、相手から反射
されてドップラー変調された電波を受信し、ドップラーの
位相が反転する時点を目標との最短距離とみなして
起爆させるものです。
この信管は大戦後期に登場して、米国の勝利に貢献した
と言われております。
空対空ミサイルにもこの電波式近接信管を搭載している
ものが多く存在します。

さて、皆さんはAIM-7FとAIM-7Mの外観上の区別の仕方を
ご存知でしょうか?

Aim7m AIM-7M
saab-gripen.masdf.comより


Aim7f
AIM-7F
masa-bass's fotofileより



答えはウィング前方のミサイル本体に付いている黒い線
です。本数が多い方がAIM-7Mです。
この違いはAIM-7Mがアクティブレーダー信管を備えている
ためです。

今までの近接信管はレンジゲートつまり目標との距離しか
把握していませんでした。しかし、新しい弾頭として指向性
弾頭が登場しました。これは弾頭に複数の信管を備えて
目標と対角に位置する信管を選択して起爆させることに
より、爆発威力を偏向させて、加害範囲に指向性を
持たせるものです。
こうなると相手との距離だけでなく、目標が自分のどの方向
にいるかを知らなくてはなりません。
そのために開発されたのがアクティブレーダー信管です。

国産のAAM-4では、4象限で目標位置を把握できる電波
式近接信管を備えています。赤外線誘導ミサイルである
AIM-9LやAAM-3では、ミサイル本体の円周上に幾つか
のレーザー発信と受信のための小窓を設けて、目標象限
を特定する、所謂、レーザー近接信管を備えています。

Aam32
AAM-3
f-4ej.comより


ちょっと分かり難いが、シーカー部(白色)直後の小穴がレーザー近接信管の窓

ミサイルの近接信管の話をしてきましたが、対空砲弾の
信管も進化してきています。
近年は航空機の高速化、低RCS(レーダー反射)化が進み
また、調整破片弾等の登場にともなって、砲弾の信管
にも高知能化が求められています。
最近、海自の76㍉砲用として05式信管が制式化され
ました。この信管はDSPを備えた極めて頭の良い
信管です。実を言うとこの信管の開発には自分も
ちょっぴりお手伝いしております(^^)

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2006年4月12日 (水)

ナハ、ナハ、ナハであります。

久しぶりの更新です。
最近、公私共に忙しい毎日を送っているせいか、更新
への意欲も途絶え気味であります。。。。

仕事で那覇へ行ってきました。
今や、かつての千歳基地と同様に那覇基地は最前線
基地ですから、非常に活気があふれていました。

P3c






P-3Cは大半がロービジ塗装となり、背中のSATCOMは
高さが低いタイプとなっていました。空自のUH-60J救難
ヘリも濃い青色のF-2と同様の塗装に変わっていました
しね。F-4部隊は夜遅くまで活動していました。
電子支援機のYS-11EBもいましたが、これはもう常駐に
近いものだそうです。

以前は8空団のF-1が出張っていたのですが、F-1の退役
にともなっていなくなったみたいです。F-4がF-15へ更新
したら、F-2が出張ってくるかもしれません。

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