« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »

2006年6月 1日 (木)

RAMであります。

ちょっと、ちょっと、航空○○○さん。

今月号の「AAM-4はデュアルスラスト・ロケットモーターを
採用したので、射程がAIM-7Mの2倍になった」って記事は
いただけませんなぁ。

デュアルスラスト・ロケットモーターはAIM-7Mだって、他の
ミサイルだって多数の採用例がありますですよ。
試しにDual Thrust Rocket Motorでググッテみなさい。
一杯出てくるから。
AAM-4の長射程の鍵は以前書いたようにLOAL(発射
後ロックオン)が出来るからの一語に尽きますです。
それにF-15Jの将来計画の記事もMissiles&Armsの
記事ちょっと似てませんか~(^^;;

さて、お題のRAMであります。
RAMはRolling Airframe Missileの略で制式名称はRIM-116
です。最大の特徴はミサイル自体が回転しながら飛翔
することです。
なぜ、回転するのかと言えば、以下の点が挙げられます。
・回転することにより、ロール制御の必用を無くしジャイロ
 を省略できること。
・先端の2本のロッドアンテナへコニキャルスキャンさせること。
・操舵翼とサーボモーターが1組で済むこと。

実は空自のAAM-3もこの方式が検討されたことがあります。

しかし、制御の複雑さから断念されています。

Ram_5

 




発射されたRAMを後方から見る。(Navysite.deより)





誘導は初期・中期はパッシブレーダーホーミング、終末
誘導は赤外線誘導(シーカーはFIM-92の流用)です。
IRだけにしないのは、FIM-92のシーカーではロックオンの
レンジが足りないからでしょう。かといってAIM-9系のシーカ
ではコストが上がってしまいます。

RAMは開発国の米国とドイツやお隣の半島某国でも採用
されていますが、日本では未採用です。DE艦のあぶくま級
には搭載用のスペースプロビジョンがありますが、塔載の
動きは無いようです。

以下のお話は戦鳥常連の某氏のご意見を参考してます。

実はRAMには大きな問題があります。それはサルボー
発射の問題です。サルボー発射とはミサイルを連射
することで、艦対空ミサイルとしては極普通の発射方法
です。1発目が外れても、2発目は逃さないというやつですな。
ミサイルは後方へ何百度という熱を放出します。モーター
の燃焼が終わったとしても筐体は数百度にもなります。

そしてミサイルというものは魚雷のように異なったルート
で飛翔しません。同じミサイルであれば、同一目標に
対しては、同じ飛翔ルートを辿ります。
すると1発目は良いとしても、2発目の前には1発目の
ミサイルがいることになります。当然ながら1発目の
ミサイルは大きな熱源を持っています。それが2発目
にとってはノイズ(ジャッミング)源となってしまいます。
それに対してCIWSであるMK15は破壊を確認するまで
20㍉APDS弾を撃ち続ける訳ですから、確実性は
大きく違ってきます。

海自がこの問題を重要視しているかどうかは分かり
ません。ただ、以前に海幕の武器関連の方にRAMの
ことを聞いた際はニガ笑いをされておりました。

| | コメント (20)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »