« ダクテッドロケット飛しょう体であります。 | トップページ | 日本はミサイル何発持ってるであります。 »

2009年9月13日 (日)

1553と1760であります。

わが家に新しい家族を迎え入れたりとか、バイクのユーザー
車検があったりして、ここ最近はバタバタしておりました。
それにしても新しい家族(カニンヘン・ダックスフンド)が増えた
ことで、自分の家庭内での地位が一段下がったことは間違い
ないようであります

ところで、社内でMIL-STD-1553Bデジタルデータバスに関する
講習を受けました。講師の方は○○○にいらっしゃった方
ですから、オーソリティー中のオーソリティーでしょう。
解説の対象となったのはSH-60KのAHCDSとF-2でした。
いやー1553は今となっては古い規格ではあるのですが、
いまだに多く使われている規格です。何せ通信速度が
1M、オーバーヘッドを考慮すると800k程度になります。
さて、この講習で伺った気になる点を書いてみます。

  • これによって機内配線の簡素化と軽量化が可能となった。
  • 通信は時分割でBCが割り当てる。
  • 1553と1760は1760が2V電圧が高いだけ。
  • 1760は主としてストア(外部搭載物)コントロールに使う。
  • BC(Bus Controler)は1系統につき1個のみ。
  • BCがアウトだと1系統みんな駄目になる。
  • 終末にはターミネータが必要。
  • 通信距離に関する規定がない(これが一番びっくり)
  • 冗長化する場合はBCを追加する。
  • BCとRT(Remote Terminal)両方できるのがMulti Mode
  • 光ケーブルの規格も存在する。(P-1で使用)
  • 通信速度が遅いので、表示系等は適さない。
  • 上記のため、AFDX等の規格が出てきている。
  • Real Time性があるので、信頼性が高い。
  • 外部搭載物の代わりにシュミレータを使ってチェック。

自分が1553に初めて触れたのは、LAU-128ランチャの
マニュアルを見た時でしたが、LAU-128では、
AIM-120搭載時に1553を通して目標の慣性データが
一瞬にしてミサイルの誘導システムに対して送信されます。

日本が使っているミサイルとしては、1553でやり取りするもの
として代表的なのは以下のものでしょう。

  • AAM-4(F-15及びF-2用)
  • AAM-5(F-15及びF-2用)
  • AGM-114M(SH-60K用)
  • AGM-114K及びL(AH-64D用)
  • GBU-38(F-2用)
  • AGM-65(P-1用)

|

« ダクテッドロケット飛しょう体であります。 | トップページ | 日本はミサイル何発持ってるであります。 »

コメント

おじゃまします。

Link 16 も時分割方式ですけれど、これはやはり「決まったタイミングでタイムスロットが確実に回ってくる」というところが評価されているのかなー、なんていうことを、ふと考えてしまいました。当たっているかどうか分かりませんけれど…

投稿: 井上@Kojii.net | 2009年9月15日 (火) 13時13分

1760って1553部分は完全上位互換で兵装管理用に線を何本か足しただけってイメージがあったので電圧の違いがあるとは知りませんでした。

投稿: BackupBusController | 2009年9月15日 (火) 20時51分

HUDとかは情報だけ送ってHUDの側でシンボルを生成するので,1553ですね。

余裕のありそうなRTにバックアップのBC機能を持たせるのもよく行われるようです。

米国で既存の1553の機体配線でDSL技術を使って高速通信させるのを飛行試験までやってましたね。
EMCとかの面で,SPEC神様な日本では実現が難しそうですけども。

投稿: | 2009年9月16日 (水) 21時29分

>井上さん

いつもお世話になってます。今やってるシステムではMIDSとのインターフェイスは1553使ってますね。位置データをMIDSに投げているそうですが。勿論、MIDSではどんな処理をしているのかは分かりません。井上さんとは同県人(県の真ん中辺りの港町)ですんで、気軽にお立ち寄り下さい。

>BackupBusControllerさん

ストアの場合、伝送距離が長くなるため電圧を高めにしてあるんそうです。

>投稿: | 2009年9月16日 (水) 21時29分さん

先日伺った某総合電機メーカーでは、1553は今後のシステムには使わない。ただ、どれを使うのかはまだ決まっていないとのことでした。色々な試みがあるようですが(ストライカーで試験されたシステムとか)、中々先が見えませんね。
EMCと言えば、結構前に百里のF-15MSIP機が誤作動を起こすので調べたら、近くでペトリ部隊が遠征訓練していたという話がありました。

投稿: keenedge | 2009年9月17日 (木) 23時51分

keenedgeさん

セントリー(戦鳥)掲示板ではお世話になっていました。
最近は昔の話しばかりで、出番がなかなかありません(笑)。

日本のペトリのICCにもLINK-16としてMIDSを搭載していますね。

1553は今後のシステムにはあまり使われない方向にあるのですか...。
そう言えば新戦車(TK-X)のデータバスも1553とは違う別な独自のものだと聞いたことがあります。より高速データ伝送のためだったと思います。
ストライカーのものも参考にしたのかもしれませんね。
砲塔が360°回転しますので、スリップリングを使って信号を伝えているようです。

百里のF-15MSIP機が誤作動を起したとのことですが、こういう話を聞くと高出力マイクロ波送信(攻撃)もそれなりに効果がありそうですが、物理的破壊と違ってダメージ判定が難しいところでしょうね。
現状では近距離でないと確実な効果が望めないようです。

投稿: MKMK | 2009年9月18日 (金) 21時37分

最近ではDDR(2倍速)とかQDR(4倍速)の仕様も出てきてるのだけど、高電圧シングルエンド(高抵抗受け)というのが面倒の一端にあります。

実験で使用する時は放送用の二重シールドの同軸ケーブル(FB系列)とか、三重シールド(放送用カメラに使用されてた奴)の同軸使ってましたし、距離伸ばす時は手巻きのパルストランス噛まして平衡で伝送してました。ちょっと昔の話だけど。通信速度が遅いからこそ出来る話でした。

投稿: あっさむ。 | 2009年9月19日 (土) 23時14分

忘れてた。53Bの1BCの終端は78Ω2W〜4Wですが、ノードは1000〜4000Ω1/2W〜1Wになります。バスコンから見ればほぼ78Ωになるよう、ノード抵抗が調整されるのだけど、ノード単体で見るとこの高抵抗がコモンモードノイズが混入する最大の理由っぽいな、というのが使ってみた感覚でした。

なので、シールドとシグナルグランドを別にした、フローティングな回路にしたり、シールドを強化したり、トランスで絶縁という手をよく使ってました。

おかげで、自動車用のバス、CANbus(H:12V,差動)も信じちゃいないという猜疑心溢れる性格になりましたww。差動であってもノイズ耐性低い低い。。

投稿: あっさむ。 | 2009年9月21日 (月) 00時33分

この記事へのコメントは終了しました。

« ダクテッドロケット飛しょう体であります。 | トップページ | 日本はミサイル何発持ってるであります。 »