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2016年5月15日 (日)

X-2のデータバスであります。

X-2初飛行を伝えるレスポンスさんの記事

ついにX-2こと、ATD-Xが初飛行しましたね。

元々はH17初飛行で計画されていましたから、かれこれ
10年遅れということになります。
自分は直接このプロジェクトにはタッチしていないのですが、
搭載品の一部で話が来たことがあります。

まぁ。この機体はご承知の通り量産機ではなく、いわゆる
ワンオフ物ですから、いきおい他の機体からの流用や
COTS品が多く使われています。
キャノピーはT-4のものですし脚はT-2/F-1のものをMが
再保証を付けて納入しています。
COTS品に関しては特にアビオ系に多く使われている
ようです。

そんな中でちょっと気になることを耳にしました。

この機体はバスレコーダーを搭載していないらしいのです。


通常、1553データバスを使った最近の機体の試験機には
バスレコーダーが搭載されます。
US-2やSH-60Kもそうでした、SH-60Kの場合はこのお蔭で
AHCDSの不具合対策が随分捗ったと聞いています。
また上記に関連して、この機体は1553データバスを使って
いないとの話も聞いています。
だとしたら、データバスとして何を搭載しているのでしょう。

どーもEthernet系のデータバスが搭載されているらしいとの
話が漏れ伝わってきます。


となると、787のようにAFDX/ARINC664 辺りが使われている
かもしれません。
1553はF-16から30年以上使われている
データバスで、リアルタイム性を持ち、非常に信頼性が高い
ものですが、通信速度が遅く(スペック上、1M実際は8掛け位.)
かつ高価です。
もし、フライトコントロール系も含めて、Ethernet系データバスが
本格的に使われるとしたら、大幅な通信速度向上、コストダウン
がはかれることになります。

この辺りの話はさらに注視する必要がありそうです。

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