X-2のデータバスであります。
X-2初飛行を伝えるレスポンスさんの記事
ついにX-2こと、ATD-Xが初飛行しましたね。
元々はH17初飛行で計画されていましたから、かれこれ
10年遅れということになります。
自分は直接このプロジェクトにはタッチしていないのですが、
搭載品の一部で話が来たことがあります。
まぁ。この機体はご承知の通り量産機ではなく、いわゆる
ワンオフ物ですから、いきおい他の機体からの流用や
COTS品が多く使われています。
キャノピーはT-4のものですし脚はT-2/F-1のものをMが
再保証を付けて納入しています。
COTS品に関しては特にアビオ系に多く使われている
ようです。
そんな中でちょっと気になることを耳にしました。
この機体はバスレコーダーを搭載していないらしいのです。
通常、1553データバスを使った最近の機体の試験機には
バスレコーダーが搭載されます。
US-2やSH-60Kもそうでした、SH-60Kの場合はこのお蔭で
AHCDSの不具合対策が随分捗ったと聞いています。
また上記に関連して、この機体は1553データバスを使って
いないとの話も聞いています。
だとしたら、データバスとして何を搭載しているのでしょう。
どーもEthernet系のデータバスが搭載されているらしいとの
話が漏れ伝わってきます。
となると、787のようにAFDX/ARINC664 辺りが使われている
かもしれません。
1553はF-16から30年以上使われている
データバスで、リアルタイム性を持ち、非常に信頼性が高い
ものですが、通信速度が遅く(スペック上、1M実際は8掛け位.)
かつ高価です。
もし、フライトコントロール系も含めて、Ethernet系データバスが
本格的に使われるとしたら、大幅な通信速度向上、コストダウン
がはかれることになります。
この辺りの話はさらに注視する必要がありそうです。
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コメント
全然関係ないけど、ツイのほうでVxWorksのネタみたので一言。
VxWorksの5で、フラッシュメモリ周りに猛烈なバグがあって、電源切るたび書き込みモードで開いてたファイルが壊れて、最悪起動不能に陥るってのがありました。
リリースノートみると、Sunのフラッシュメモリ用ファイルシステムを支える重要な機能が全く実装されてないとか、物凄かったです。こんなの宇宙探査機とかクリティカルミッションに採用出来るレベルじゃねーよ、って思いましたね。
バージョン6からは改善されてますけど。
投稿: ななし | 2016年7月11日 (月) 02時55分
>ななしさん
ライセンス料がめっちゃ高いですし、一部でVxWorks離れが起こっているのも無理からぬ話ですね。
かと言ってGreen Hillsさんの製品もそれほど安いわけでもないようですがね(w
投稿: keenedge | 2016年7月24日 (日) 22時07分