F-15のデータリンクであります。
ご無沙汰しております。
ここ最近、F-15のデータリンクについて興味を持って
調べておりました。余り表に出る話ではないのですが
一部を公開したいと思います。ご興味を惹かれたら
幸甚です。
まずF-15J/DJのJADGE(BADGE)データリンクシステム
は、一方通行の受信専用システムになります。
送られてきた時分割データは日立製データリンクセット
により受信・デコードされてC/Cに送られます。
データリンクセットは以下の写真の赤枠部分です。
※MASDF 様から使用許諾を頂いてます。転載不可。
送られてきた時分割データリンク(TDDL)は、デコーダ
で妥当性を評価されます。なりすましはできません(w
データリンク情報は主にHUDへ表示されます。
表示されるものは以下です。
- コマンドデータ(高度、方位など)
- ステアリング情報
- ターゲットLOS
- Time to Go
- データリンクモード及びアドバイザリモード
- ミスメッセージコード
- 目標情報
- 目標高度
- 機首方位及び対気速度
- データリンクモード及びアドバイザリモード
- ステアリング情報
- ミスメッセージコード
なお、データリンクのモード選択としては以下が
あります。モードのノブは写真の黄色枠部分です。
プライマリモード
データリンクの指示を受ける際に通常選択するモード。
セカンダリモード
目標情報は入手できるが、コマンドモードは入手不可の
場合のモード。
マニュアルモード
データリンクが受け取れない際に選択するモード。
パイロットが音声無線を元にCNIへ手動入力。
パイロットはHUDまたはVSDに表示された指示の元に
機体を目標に向けることになります。方向が上下左右
に外れている場合は、HUD上で上下左右に
ロスシンボルが点灯して、目標から外れていることを
教えてくれます。パイロットは点滅しているロスシンボル
の内側へ機体を保つことにより、目標へ向かいます。
目標又はウェイポイントへ近づくとカウントダウン
が表示され、0になるとアタックフェーズへ移行
します。また、搭載レーダーをロックオンさせた場合は、
レーダートラックモードへ移行します。これにより、
アドバイザリコード及び選択したウェポンの情報以外
はHUDから消え、ロックオンを解除するまで新たな
データリンクミッションは開始できません。
ミッションが完了すると二次ミッションへ移行するか
CAP又はRTB(Return to Base)を選択します。
RTBの場合は、パイロットはその指示に従って
基地へ帰還します。
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コメント
過去のF-15のどーでもいい話は自分の知りたい内容でしたので良かったです。
今回も大変勉強になりました。
今後のご活動を期待しています。
投稿: | 2017年6月28日 (水) 14時37分